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金曜日, 2月 01, 2008

素のイチロー

1/22放送のプロフェッショナルイチロー・トークスペシャル、面白かったです。

茂木さんがイチローに、"いつも本気で笑ってないですよね"とツッコまれて言い訳するんだけど、最後に"ごめん。。"て謝る茂木さんが可愛らしかったです。

というような感じで始まるロングトークは、イチローの"素"の部分をよく引き出していました。

常にクールな印象を与える彼ですが、実際にはそうではなくユニフォームを着た瞬間にスイッチが入るそうです。

でも素の彼からも感じられるのが、"こだわり"です。
変な、といったら怒られちゃうかもしれないけど、例えば遠征先に常に携帯しているという、ユンケルを14本ほど収納する特注の専用ケース(笑)。そして引いてる住吉アナに熱っぽくその良さを語るイチロー(笑)。


15年間使い続けているイチロー専用のバット、使うきっかけは単純。ただ持った時の感触が最高だったから。数々のインタビューではいろいろ理屈っぽく語る場面も多い彼ですが、根底にあるのは理屈ではなく、自分の感覚を完全に信じている人なんだなと。
感覚というものは非常にデリケートなわけで、感覚を憶えておくのはなかなか難しい。
なので、彼は"感覚を忘れないような努力"をしていますね。

人のバットやグローブは絶対に使わない、触らない、ということを自分で決めたのも、すでに自分の身体イメージの一部となっている(※茂木さん曰く、使い慣れた道具が体の一部として認識されるという脳活動が実際に存在するようです)自分のバットの感覚を忘れたくないからだそうです。

そして、できる限りその感覚を言語化し説明することにも注意しているように感じました。
抽象から具象へ、そうすることで自分の中で感覚を思い出すきっかけになるし、その感覚を再現するための自分の目標設定も非常に具体的なものになります。

こうした行動はまさに"こだわり"によるものですが、何かを成し遂げる人には不可欠な要素のように感じました。


彼はインタビュー中にこんなことを言っています。

"やっと、人と戦えるレベルになった。"

あれだけの結果を出している彼が発すると、重みが違います。
今度はどんなこだわりを持って2008年シーズンを戦うのか、楽しみです。

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