今日、久々に本屋で立ち読みをしました。
そこで読んだのが、たとえば数字の9を見ただけでそこにいろんな感覚(色とかイメージとか)を感じることのできる人の半生のお話し。映画"レインマン"のお兄さん(ダスティン・ホフマン)と同じサヴァン症候群の人なんだけど、彼の見ている世界ってのがすごい不思議でした。
2ケタ同士の掛け算の答えが、数式ではなくて形(記号?イメージ?)でパッと浮かぶらしい。
そもそもそれぞれの数字に(1ケタだけではなくすべての数に!)特有のイメージがあるそうです。1は白で明るい、6は黒点、1223は、、という具合。それらが掛け合わさったら勝手に答えが浮かぶらしい。
ちなみに上述の能力(ある刺激に対して通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせる一部の人にみられる特殊な知覚現象by Wikipedia)を『共感覚』といい、誰しも生まれたてのころには持ってる能力なのだそうです。
結局、人間が成長していく過程で『感覚』と『知覚』が結合されていく、つまり事物のファーストインプレッションそのものではなくて過去の経験・知識などのフィルターをかけたあとのものを頭で理解するようになると、この能力は薄れていくんでしょうかね。"4(死)や9(苦)は不吉な数字だ。"ってのはあきらかにストックされた記憶のフィルターがそう思わせているだけだし。
生きるための鎧として身にまとう"知識"が、こうした能力を退化させている(あるいは知がそれを不要と選択したのか?)という一例でしょうかね。
(立ち読みは正味10分弱だったため、本編とぜんぜん関係ない主題でのpostingです。本編を読んだ人がいれば是非教えてください。)
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